極上の愛をキミへ
懐かしいな、この感じ。

昔は、これが当たり前だったのに・・・

会わないうちにみんな大人になってて、でも変わらないものがそこにはあった。

お酒が進むにつれ、懐かしい学生時代の話が次々と出てくる。

それに一々懐かしんだり、笑い合ったり・・・

楽しい時間が流れていく。


「なぁ、結衣。都会はどうよ?」


会話の流れで、話を振られる。


「あたしが住んでるとこは、そう都会でもないよ?」

「こっちに比べたら、都会だろ」


それは、そうだけど・・・


「やっぱ、みんなスーツとか着てるの?」

「そうだね。あの将生も、スーツ着こなしてるくらいだし」

「将生が、スーツって」


将生のスーツ姿がさぞ可笑しいのか、みんな笑い出す。

< 199 / 285 >

この作品をシェア

pagetop