極上の愛をキミへ
そしていつもの分かれ道に差し掛かり、バイバイ。と別れを告げようとしたあたしに、吏斗は言った。


『もし決勝まで残って、結衣のクラスとぶつかったら、結衣は今みたいに応援してくれる?』


吏斗の言葉に一瞬悩んだが、あたしは小さく頷いた。


『ありがとう。絶対、優勝する。優勝して・・・結衣に、告白しに行く』

『え?』

『その時、良い返事聞かせて。頑張った、俺へのご褒美に』


そう言い捨て、吏斗は走って帰って行った。

その日、告白の予告をされたあたしは中々寝付けなかった。

次の日の体育祭。

うちのクラスは、サッカー以外みんな1回戦で負け。

その代わり、サッカーは順当に勝ち進み決勝へと進んでいた。

決勝の相手は、吏斗のクラスで・・・

クラスのみんなが応援する中、あたしは1人、心の中で吏斗のことを応援していた。

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