月が綺麗ですね
「あなたやっぱり変わってるわね」

三浦さんは肩をすくめる。


「だって、ハイスペックな男性と結婚するのは女性の夢でもあるのよ?ここに来れば、その夢へ一歩近づけるじゃない」

「三浦さんの考えを否定するつもりはないんです。私だってそんな男性に憧れますから。ただ、そのために仲間の腹を探りあったり、おとしめたり。そんな職場は嫌だなって思うだけで...」

「大丈夫よ。表面上はみんな仲良しなんだから、辛いことなんてないわよ」


表面上ですか...。


恐ろしいことを、サラッと...。

裏がありありってことじゃないですか、三浦さん。
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