月が綺麗ですね
並んで歩いていた弘くんの足が突然止まった。


「どうしたの?」

「...あれ」


彼が指さす方を見ると、そこには徹さんといがちゃんの姿があった。


しかも、超高級海外ブランドの宝石店から二人は出て来た。店員さんが丁寧に二人に挨拶をしている。
そして、手に持っていた店名のロゴが入った紙袋を徹さんに手渡した。



何やら二人は楽しそうに話しをしている。
ふと、いがちゃんは徹さんの腕に手を回す。


目まいがした。
< 275 / 316 >

この作品をシェア

pagetop