真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~
どう解釈しても。交際申し込みとしか取れない彼の言葉。そして、その先には結婚というゴールまで用意されている。
しかも、その伴侶に選ばれたのは、どうやら私らしい。
広務さん、私なんかでいいんですか......?
ずっと、彼の恋人になりたい、彼の傍に居たいと願っていた。
でも。実際は、そんなこと叶うはずがない。広務さんと私は到底釣り合わない。そう、思っていた。
だからこそ。彼に惹かれて、恋い焦がれる自分を許せていた。
私は母親にさえ見放された、愛される価値のない女。
子供の頃のトラウマが足枷になって口を開くことが出来ない。
彼は急かすことなく、じっと私の瞳を見つめて返事を待っている。
”私も広務さんが好きです。こちらこそ宜しくお願いします”と、言え。と......、私は今、自分に言い聞かせている。
そうすると、
”でも、やっぱり。私なんかじゃ......”と、自虐的な言葉が追いかけてくる。
こういう矛盾が生まれるのは、したくなくても自分を卑下してしまうクセが付いてしまっているからだ。
そんな時は、まるで自分自身にナイフを突き立てているように胸が痛い。
この胸の痛みを、もし広務さんに話したら彼は一体何と応えるのだろう?
優しい彼のことだ。同情してくれるかもしれない。
そして、彼ならこの胸の痛みから私を救ってくれるかもしれない......。
ううん。救ってなんて、相手にすがるような考えはダメだ。
......だけど、
それでも、やっぱり。
私、彼の事が好き。
「あっ......の、ひ......ろむさん。ほっ、ほんと......ですか?ほ、んと......に。わっ......たし、なんか......で......?」
これが精一杯だ。
流暢に、すらすらと余裕を持って返事をする事なんて出来ない。恐縮するあまり、身を引かなかっただけで自分には上出来だ。
生まれも育ちも。純日本人のくせに。単語過ぎて、もう文章にはなっていない私の言葉に、広務さんは目を細めながらこう言ってくれた。
「俺は優花さんがいいんです。......証拠を見せます」
しかも、その伴侶に選ばれたのは、どうやら私らしい。
広務さん、私なんかでいいんですか......?
ずっと、彼の恋人になりたい、彼の傍に居たいと願っていた。
でも。実際は、そんなこと叶うはずがない。広務さんと私は到底釣り合わない。そう、思っていた。
だからこそ。彼に惹かれて、恋い焦がれる自分を許せていた。
私は母親にさえ見放された、愛される価値のない女。
子供の頃のトラウマが足枷になって口を開くことが出来ない。
彼は急かすことなく、じっと私の瞳を見つめて返事を待っている。
”私も広務さんが好きです。こちらこそ宜しくお願いします”と、言え。と......、私は今、自分に言い聞かせている。
そうすると、
”でも、やっぱり。私なんかじゃ......”と、自虐的な言葉が追いかけてくる。
こういう矛盾が生まれるのは、したくなくても自分を卑下してしまうクセが付いてしまっているからだ。
そんな時は、まるで自分自身にナイフを突き立てているように胸が痛い。
この胸の痛みを、もし広務さんに話したら彼は一体何と応えるのだろう?
優しい彼のことだ。同情してくれるかもしれない。
そして、彼ならこの胸の痛みから私を救ってくれるかもしれない......。
ううん。救ってなんて、相手にすがるような考えはダメだ。
......だけど、
それでも、やっぱり。
私、彼の事が好き。
「あっ......の、ひ......ろむさん。ほっ、ほんと......ですか?ほ、んと......に。わっ......たし、なんか......で......?」
これが精一杯だ。
流暢に、すらすらと余裕を持って返事をする事なんて出来ない。恐縮するあまり、身を引かなかっただけで自分には上出来だ。
生まれも育ちも。純日本人のくせに。単語過ぎて、もう文章にはなっていない私の言葉に、広務さんは目を細めながらこう言ってくれた。
「俺は優花さんがいいんです。......証拠を見せます」