真心の愛を君に......。 〜 運命の恋は結婚相談所で ~
広務さんが私へプレゼントしてくれたネックレスは、ニューヨークに本店を構える世界的に有名な老舗ジュエリーブランドのものだった。

ローズゴールドを材質とした、裾をクロスさせたアシンンメトリーのハートの周りをたくさんのダイヤモンドの粒が彩っている。

『ラビングハート』が象徴するもの、それは、”ハートとキスの重厚な愛” 

「俺の仕事が忙しくて、優花には随分と寂しい思いをさせてしまってるから......。せめて。会えない時も、いつも優花を想ってるってことを伝えたくて......」 

外部の照明を反射した透明な光の中に、七色の輝きを内包させて煌めく純度の高いダイヤモンドは、ラビングハートが持つ意味以上に広務さんの誠実で真摯な愛情をまっすぐに私の胸に届けてくれる。

彼の愛情そのものと言える、世界一強固な宝石の無垢な輝きに胸を射抜かれて私は涙が溢れそう......。

「そんなに感極まった顔されると、俺も、嬉し過ぎて男泣きしそうになる。だから。優花、笑って?」
 
広務さんは、ハートのチャームを指先で拾い上げて目頭を熱くさせる私を優しく抱き寄せると、上手く笑えない私の代わりに穏やかな笑顔を見せてくれた。

「広務さん......」

広務さんは優しい。

愛されてるって心から感じる。

広務さんは、決して私を寂しくなんかさせてない。

もし、私が孤独を感じることがあるとすれば、それは......、

「俺に何か手伝えることはない?正直、あんまり料理したことないけど......、手伝えることあったら何でも言って」

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