終わりで始まる進化論~第一部~
「あなたは?」





「ンフッ!ワタクシは『コンダクター』と申しマス。以後お見知りおきを」





 恭(うやうや)しく頭を下げているつもりだろうが、上手に動けないゆるキャラの動作のようで愛らしくも滑稽(こっけい)だ。







呆気に取られているナツキを気にせず、コンダクターと名乗る男は話を進めた。






「ミスターナツキ。あなたにお見せしたい物があるのですう!」





「俺に?」





「そうですう。きっとミスターナツキも喜んでくれる品ですう」





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