cold tears




ライブハウスに来ると、中だけでなく外まで、バンドのTシャツを来た人で溢れてた。
みんな笑顔でライブを心待ちにしているよう。



そんな彼らを横目に、私は指定された席へと向かう。
2階席の一番前。すぐ下には、楽しそうに各々が待ちわびているのが見えた。まだ始まってもないのに熱気すら感じた。








開演。から終演、まで、結局どのくらいの時間が経ったのか分からなかった。
開演まではまだマシだったはず、ただ音楽が鳴り始めたら、ボーッと時間だけが過ぎていった。
まだ私には早かったのだ。
音楽を楽しむ余裕なんてなかった。






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