年下彼氏



「20日って何か予定ある?」

「・・・20日?えっと、今月の?」

「うん、今月。9月20日の土曜日」



・・・予定ならある。

学校の後、真紀と何人かの友達と夕方からごはんを食べる約束。

いちお、誕生日だから。


でも、亮介は知らないはず。

誕生日だって知らないで誘ってるんだよね・・・?

探るように見上げれば、久々に見る胡散臭い大人びた笑顔。



「その日、誕生日だよね?」




・・・どこのどいつだ、教えたの!



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