私、今日からお金持ち目指します?
「そういうものほど貴重で高額だ! 毎日食べるとなると、エンゲル係数を脅かす」
芦屋君の言葉に、それが我が店を苦しめる要因だ、と同意していると……。
「アッ、まさか、富豪たちって、自給自足の名の下に、それを売っているとか?」
芦屋君が上条勝利を見ると、クッと彼が笑う。
「それはどうか知らないが、あり得ないこともないだろうね」
否、絶対やっている! 上条勝利の顔がそう言っている。
「富豪になりたければ、大勢の人を幸せにすること。オーガニックな製品を作ることも、それに繋がる、ということですかぁ」
芦屋君がしみじみと言う。
「僕は作り手の気持ちは分からない。単に儲かるかも、と思って作っている人もいるだろう。だが、そういう人は、労に利が伴わないことを知ると、すぐに止めるだろうね。根底に本物の思いがないから」
当然だ。商売はボランティアではない。理想と現実は違う。父が儲かっていないのは、理想を追求し過ぎるからだ。なら、どうしたらいい! オーガニック製品を使うのを止める? だが、それは父が許さないだろう。だったら……やはり、店をたたむ?
「下条さん、下条冬夏さん!」
ん? 呼び声の方を見る。
芦屋君の言葉に、それが我が店を苦しめる要因だ、と同意していると……。
「アッ、まさか、富豪たちって、自給自足の名の下に、それを売っているとか?」
芦屋君が上条勝利を見ると、クッと彼が笑う。
「それはどうか知らないが、あり得ないこともないだろうね」
否、絶対やっている! 上条勝利の顔がそう言っている。
「富豪になりたければ、大勢の人を幸せにすること。オーガニックな製品を作ることも、それに繋がる、ということですかぁ」
芦屋君がしみじみと言う。
「僕は作り手の気持ちは分からない。単に儲かるかも、と思って作っている人もいるだろう。だが、そういう人は、労に利が伴わないことを知ると、すぐに止めるだろうね。根底に本物の思いがないから」
当然だ。商売はボランティアではない。理想と現実は違う。父が儲かっていないのは、理想を追求し過ぎるからだ。なら、どうしたらいい! オーガニック製品を使うのを止める? だが、それは父が許さないだろう。だったら……やはり、店をたたむ?
「下条さん、下条冬夏さん!」
ん? 呼び声の方を見る。