先生と双子と幼馴染と。
忘れようとしても忘れられなくて……

学校だからしっかりしなきゃって思うのに、どうしてだろう。

侑斗さん——先生を見るとドキドキして、変に意識しちゃうな。

自分が悪いのに、ね。


「……堀江さん。起きてる?」

「は、はい。起きてます」

「本当に? 今は問題を解く時間だからしっかりね?」

「す、すみません…」


いつもと変わらないのに。
学校では“堀江さん”なのは当たり前のはずだけど……今日はなんだか変な気分。


「……さん! 堀江さん!」

「な、なんですか? 先生」

「水野だけど」

「み、水野くん! ごめん」

「課外終わったよ?」

「あ、うん」

「暮沢さんが、今日は用事があるから先に帰るって」

「わかった。ありがとう」


水野くんは私の顔を覗き込んで、首を傾げた。


「なに?」

「なんかあった?」

「別になにも」

「そう。あ、8月3日、お世話になります」

「うん。またね」


はあ……バレなくてよかった。

……あ!! 水野くんは私と先生が一緒に暮らしてること知らないんだった!

早めに話しておいたほうがいいよね。

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