くるみさんの不運な一日
いやもうマジで、何でこんなにツイてないの!?


一年分の不運が一気に襲ってきたって感じがする!


でもだからって今後一年幸運だって事でもないし!


何なら当分独り身で、寂しい日々を過ごすんだし!


「マジやってらんない!」

キーキー虚しい独り言の文句を言いながら庶務課を出ると、来た時同様廊下は真っ暗。


それがまたイライラする。


電気くらいちょっと点けてくれてもいいのにって思う。


守衛さんは意地悪だ。


プリプリしながら非常灯の明かりを頼りに廊下を進み、唯一電気が点いたままの非常階段へ向かう。


何のつもりかエレベーターまで停めてやがるこの会社は、絶対に絶対にバカだと思う。
< 137 / 247 >

この作品をシェア

pagetop