くるみさんの不運な一日
『そうそう。そのあんたの同僚が声掛けてきてさ? 同じ会社だって名刺も渡してくれて。俺が連れて帰りましょうかって言うから、じゃあそうしてもらおうかって思って』

「バカじゃないの! あんたバカじゃないの! 犯罪に巻き込まれたらどうすんのよ!」

『でも名刺くれたし、携帯の番号も教えてくれたし。一応、その場で携帯掛けたら繋がったし』

「バカじゃないの! あんたバカじゃないの! 信用するの早すぎんじゃん!」

『それにイケメンだったし』

「バカじゃないの! あんたバカじゃないの! そういう事を顔で判断してんじゃないわよ!」

『くるみの好きそうな顔じゃん』

「バカじゃないの! あんたバカじゃないの! そういう問題じゃないでしょうに!」

『でも実際犯罪に巻き込まれた訳じゃないじゃん。あんた生きてるし』
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