くるみさんの不運な一日
(はし)は付けてないから」

お皿の上に2つ残った唐揚げを置いて、天川智明は食堂を出ていく。


「……」

残された、唐揚げ。


「…………」

大好物の唐揚げ。


「………………」

ツイてない今日の唯一のツキになるかもしれない、唐揚げ。


「…………美味しい」

別に物に釣られた訳じゃないけど。


こんな事されたからって天川智明を許そうとは思わないけど。


だけどほんの少しだけ、怒りが治まった気がした、単純なあたし。
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