愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~


「、、、喜ぶにはまだ早いだろ。明後日の本番がようやくスタートラインだ。」

「そっか、、、。そうですよね。、、、これじゃただの自己満だ。明後日の本番で、〝ShinonOme〟の今後の運命が左右するんですもんね。私、、そんな大事な事も忘れてました。」






すると抱きつかれるがままに立っていた彼が、不安で小刻みに震える肩に手を回して引き寄せ、私の顔を自分の体に押し付けた。




「お前は良くやってる。あとは、、俺に任せて観客席から見ておけよ。そんなに思い詰めるな。それとも何か?、、、本番を前にしてまた思い出したのか?家族の事。」

「そうかも、、、しれません。」







優しく抱きしめてくれる彼に嘘をつく。

すると突然、体が宙を浮く。






そしてそのまま彼に抱えられながら寝室へと連れていかれた。


寝室には少し離れた位置にある自分が使うシングルべットと彼が使うダブルベッド。
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