今すぐ好きを。
私が送らなくていいよ、と言った時には、『誘拐されちゃうじゃん!』と言ってくる。


そんなことないと言っても、悠ちゃんはダメの一点張り。

けれど、そんなところも悠ちゃんのいいところなんだ、心配性だけどね。



「ただいまー……」


ゆっくりと家のドアを開けて、中に入る。


薄暗くて人の気配のない家、ここがいつもの私の家です。



私の両親は離婚していて、ここに住むのは私とお母さんだけ。


うちは母子家庭なのだ。



お母さんは優しくて、しっかり者で要領も良くて、凄いお母さんだから仕事でも偉い人。


病院でナースとして働くお母さんは、急に帰って来れなくなったり、夜勤で夜いなかったりということがよくある。



そんな時は、悠ちゃんの家にお邪魔させてもらうことも、時々ある。
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