飴玉のような恋じゃなくても
やまうちちひろ!?
まゆとどうでもいい話をしながら教室へ向かった。
教室に入ろうとした時。
「ちひろ、何してんの!?」
男の子の声でそんな言葉が聞こえた。
え、何!?私なんかしでかした!?
「え、絵描いてる。」
「女子ですか〜?笑笑」
あ、今朝見た先輩かな?
ていうか、私たちの学校って教室の場所が学年ごとじゃないんだ。1階が3年1~4組。2階が3年5、6組と2年1、2組。3階が2年3、4組と1年1、2組。そして4階が1年3~5組だ。
私は先輩と教室が隣り合わせ。
へぇ、ちひろ先輩って2年3組なんだ…
そんなことを思いながら教室に入った。
教室に入ると黒板に席順が貼り出されていた。
「まゆ、席どこだった?」
「ちょっと待っててね。えーっと…え、!?ちひろの
隣!!」
「え、ホントに!?やった〜!!」
私とまゆはいい感じで出席番号が離れているから、席が隣だった。のはいいんだけど……
まゆ以外は席の周りが全員男子ってどういうこと!?
こんなことある?
まぁ、友達になるかもだから一応紹介はしとくね。
まずは前が矢野真也(やのしんや)君。
左斜め前が橋立大輝(はしだてだいき)君。
左がまゆ。
左斜め後ろが福本陽大(ふくもとようた)君。
後ろが山本和成(やまもとかずなり)君。
右斜め後ろが渡瀬隼人(わたせはやと)君。
右が吉田将高(よしだまさたか)君。
右斜め前が山本真守(やまもとまもる)君。
山本どんだけいるのー?って感じになった。
まゆがいるだけ救いだわ〜。

ガラガラ
教室に担任の先生が入ってきた。
「皆さんはじめまして。今日から担任の田中です。よろ
しくお願いします。では、入学式のため、体育
館に向かいます。着いたら出席番号順に席に座ってく
ださい。」
私とまゆは体育館シューズに履き替え、体育館に向かった。
着くと既に先輩やお母さんたちが来ていた。私たちは急いで席に座った。

私は一応首席で合格したから新入生代表として挨拶をすることになっている。
「新入生代表、山内千空。」
「はい!!」「え、やまうちちひろ!?」
私の返事と驚きの声がかぶった。
声の方を見ると朝見たりょう先輩がちひろ先輩に口を抑えられていた。
面白いな〜
私は胸を張って挨拶をした。
「続きまして、在校生代表。生徒会長2年、山内千
聖。」
「はい。」
そう言って出てきたのは朝見たちひろ先輩。
え、待って!?名前一緒なのは知ってたけどまさか名字まで一緒だなんて!!
驚きが隠せず、私は自分の席で2分ほど静止していた。
< 2 / 3 >

この作品をシェア

pagetop