包み愛~あなたの胸で眠らせて~
「来てくれて、話してくれてありがとう」

「うん……広海、お誕生日おめでとう」

「うん、ありがとう」


おばさんの涙はなかなか止まらない。ハンカチはかなり濡れていた。

広海くんはおばさんにハンドタオルを渡した。


「毎年手紙を書いてくれて、ありがとう。今度、そっちにも行くね」

「うん……広海、待ってるね」


おばさんは泣きながらも、笑みを浮かべた。広海くんの気持ちが嬉しかったようだ。

帰る二人を見送るために広海くんと私も玄関まで行く。

直海くんが靴を履く前に、近くに置いてあった紙袋を指差した。


「あ、忘れてた。それは俺からのプレゼント。いつものだから」

「ああ、ありがとう」


そういえば、直海くんは紙袋を二つ持っていた。

「いつもの?」と私が首を傾げると広海くんが教えてくれる。


「兄さんはアパレル企業に勤めていて、毎年ここの服をくれるんだよ。いつもたくさん入ってるからありがたいんだ」

「直海くん、ここのメーカーの会社で働いてるの?」


広海くんがここと見せてくれた袋に印字されているロゴを見て、私は目をぱちくりさせた。
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