いつかの空ーー 君と ーー
きっと彼の笑い顔が、空に似ていたからだろう。

「なんで、泣くんだよ」


焦る君が可笑しくて可笑しくて、笑みが溢れる。


「ごめんなさい、これから病院には交通事故で意識不明の幼馴染みがいるの。

いつ、目覚めるかわからない。


それでもずっと待つって決めたの。



何年経っても彼を待つ。


何年経っても彼が好き」



私は何故、出会ったばかりの人にこんな話をしてるんだろう。


だけど、止まらなかった。


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