寝ても覚めてもキミが好き。
「あ。でもでも!うちらみたいに藤島くんに近寄れない女子は、千波さんがいてくれるから、藤島くんに想いを伝えられるんじゃん?呼び出しとか。手紙とかの郵便屋さん?」
長岡さんが千里を覗き込むように同意を求めて、右側へ。
だけど、長岡さんの言う郵便屋さんとしての機能を頻繁に発揮していたのは、入学直後くらいだ。
入学してすぐに、たった一度、千里が私を幼なじみだって、言ってくれたから。
それも今じゃあ、私が千里に疎まれているってみんな知っているから、ほとんど千里への郵便屋さんを頼まれることもない。
「あーね。じゃあ、千波さんに感謝しなきゃねー!」
望月さんが長岡さんの隣に並んで、笑う。