寝ても覚めてもキミが好き。


「じゃあ…おはよう?千波さん」


独り言だったのか…とポツリとこぼした後、天本くんは疑問符が付いた挨拶をやはり、首を傾げながら口にして


「お、おはようございます…?」

私も疑問符の残る挨拶を口にする。


「ん」


それだけなのに、天本くんは、満足そうに笑う。
それを私は前髪の間からそっと覗く。
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