私にはあなたでした。
風夏汰…

確かにそう言った。

誰か男の名前。

少しもやもやする感覚を覚える。
自分でもなぜだか分からない。

でも今日白石さんはホストの店から出てきた。

そんなはずはない。

高校のときから白石さんは真面目な印象が俺の中で勝手にあった。


…俺には関係ないか…。

そう思い、
緩んだ白石さんの腕をそっとはずし
もやもやしたまま自分の家に帰る。



< 8 / 12 >

この作品をシェア

pagetop