不埒な先生のいびつな溺愛
──痛い。
先生に手首を掴まれた瞬間に感じた痛みを、私は隠せなかった。
バチバチと電流が走ったかのようだった。
すぐに手は離され、その余韻だけが私の手首にまとわりついて、私はそこにギュッと触れた。
「先生……」
驚いた。思い返せば、先生と再会してからの一年間、先生と素肌が触れたのはこれが初めてだったかもしれない。
先生は私に触れた手のひらを、ギュッと握って、さらにそれを別の手のひらで包み込んでいた。
私たち二人の動作は共通していた。触れあった素肌の余韻を、逃がさないよう閉じ込めたのだ。
「美和子……?」
私の頬に涙が伝うと、先生は目を見開いて、掠れた声で名前を呼んだ。
先生の手に触れたとき、あの頃の“久遠くん”と同じ体温がした。指先が触れあったときの表情も、とっさに耳が赤くなるところも、昔の“久遠くん”のままだ。
“久遠くん”はちゃんと先生の中にいる。あの日々は嘘じゃなかった。
そう思うと涙が出てきた。
先生に手首を掴まれた瞬間に感じた痛みを、私は隠せなかった。
バチバチと電流が走ったかのようだった。
すぐに手は離され、その余韻だけが私の手首にまとわりついて、私はそこにギュッと触れた。
「先生……」
驚いた。思い返せば、先生と再会してからの一年間、先生と素肌が触れたのはこれが初めてだったかもしれない。
先生は私に触れた手のひらを、ギュッと握って、さらにそれを別の手のひらで包み込んでいた。
私たち二人の動作は共通していた。触れあった素肌の余韻を、逃がさないよう閉じ込めたのだ。
「美和子……?」
私の頬に涙が伝うと、先生は目を見開いて、掠れた声で名前を呼んだ。
先生の手に触れたとき、あの頃の“久遠くん”と同じ体温がした。指先が触れあったときの表情も、とっさに耳が赤くなるところも、昔の“久遠くん”のままだ。
“久遠くん”はちゃんと先生の中にいる。あの日々は嘘じゃなかった。
そう思うと涙が出てきた。