きみが虹を描いてくれた青空の下で

女の人が呻き声をあげて長いシートに倒れ込むと、座っていた場所とスカートが何かをこぼしたみたいに濡れてた。

シートの色が抹茶色でよくわからないけど、オレンジジュースとかそういう感じの色付きの液体。


もしかして、血? にしては薄い……


「え⁉ あの! ちょっと! えっと、誰か、だれか」


おろおろしていたら、前の席の女の人が振り向いて、その染みを見るなり「キャー!」と大きな声で叫んで、前のほうへ逃げるように移動していった。

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