きみが虹を描いてくれた青空の下で
「ねえ」


翌日、八重ちゃんがまた私の病室にやってきた。


「このへん、来たらだめなんじゃないの?なんか感染るかもって」


「もう来ないよ。あんたの顔だって見たくないし。」



なに?


そんなこと言うためにわざわざ来たの?って、


一生懸命いろいろ調べたのに、そんなのが全部バカバカしくなるよ。



八重ちゃんは、私をイライラさせる天才。



「じゃあ、なんで」



「あたしたちに、深入りしないでって言いに来たの」



「え?」


「昨日お兄ちゃんと話したんでしょ。友達が出来て良かったなとか言われたけど、あんたなんか友達じゃないし」


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