あなたと。
出逢う
ぼんやりとした月明かりが向かい合う2つの影を照らす。
そして、その影はゆっくりと重なった。
甲高い悲鳴とともに。

それからはまるで時が止まったかのように
重なった2つの影はピクリとも動かない。

不安に思った私は音を立てないようにゆっくりと
影に近ずいた。
普段の私ならこんな事に気を止めたりせず家路を急いでいるはずだ。
それなのになぜこんなにも引き寄せられるのだろうか。
そんな疑問を抱きつつも好奇心が勝てしまう。
これは人間の性分というものだろうか…
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