いっかいめの電話

久しぶり

久しぶりにあった。

彼は昔と変わらず、他愛ない話をしてから、ご飯食べるところを探した。

お互い飲みたいから近くにしよう、
歩いて探してみよう。

二人で歩いた。
車道側を歩いてくれた。

適当ないいところを見つけて、
ご飯をたべて、お酒を飲んだ。

わたしの食べきれない分を
無理して食べてくれた。

帰り道、
その人は明日新潟で競馬をやりたいと言った。

車で寝るから、駐車場貸して欲しいと言った。

なんだかんだ気遣ってくれた
彼に、わたしは何もしないなら家で泊まっていいよと言った。

シャワーを浴びて
わたしはベットで
彼は床で寝ることにした。

また雑談をする。
たのしい。

なんで変なことしないとか
約束したんだろうって
彼は言った。

一緒に寝てはだめかと聞かれた。

わたしは断った。

そのやり取りが30分続いて
また、私が折れた。

彼がベットに来てからは
早かった。

昔、身体の関係を持ったことがあるから
なんの抵抗もなかった。

むしろ心地よくて、
彼の煙草の匂い、身体の匂いが
すごく好きで
抱きしめてくれるのが好きで


好きなんだなと自覚した。


彼は痛かったら言ってね
何回も聞かれた。
痛い?大丈夫?

えっちがそんなに
好きじゃない原因は
自分にあるかもしれないから
好きになるように
俺がリハビリする責任があるねと言われた。

それよりもわたしは
キスがいい、

くっついているだけでいい

そう伝えた。

彼は何度もキスしてくれて
何度も抱きしめてくれた。

愛しかった。

その夜はそのままふたりで寝た。

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