いっかいめの電話
にかいめ

にかいめの電話

夜22時、彼から電話が来た。

わたしはすぐに出た。

どうしたのかと聞けば電話したかったからといわれた。

わたしは、彼を想ってしまっている
でも、姉を裏切るのがいやだから
会うのはもうやめたいと、泣いて伝えた。

会っている時は幸せだけど
過ぎてからは後悔して辛い、苦しいと伝えた。

彼は、わたしに会いたいと思ったから会ったこと、
自分から会いたいと言うのは私しかしたことなくて自分でもよく分からないこと、

彼女は今いないこと、
(つまり姉とは付き合っていない)

わたしが可愛いと、いいなと思っていること、
キスはそんなに好きじゃなくて
姉ともほとんどしなかったはずなのに
この前のわたしには何度もしてしまったこと、

帰り際に幸せだったと言われて嬉しかったこと、

なんだか、いろいろ嬉しい言葉を
たくさん言ってくれた彼を
私はますます愛しく思った。

結局、この先のことはお互いわからない
でも俺は、会いたいと思ったら
そう言うよと言われた。

決めるのは私だと言われた。

そして私も会いたいと伝えた。

褒められすぎて浮かれた。

会いたくなるからもう寝ようと言われ
電話を切った。

少し安心した。
楽になった。
電話してよかったと思った。
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