この恋を忘れずにはいられないんだろう

その後、彼は静かに煙草を吸い終えて、


『…彼女が、妊娠したんだ。』


そう言った。



『……、そ、っか。』

『まさか、出来てると思ってなくて。』

『…ん。』


あたしが、彼が彼女の話をする度、悲しくなると言ったせいで、彼女の話はしなくなった。


でも、そう。


『ごめん。サッカーする約束入って。』


そう言った時は、彼が高校の友達と定期的に集まってサッカーをする日で、


元同級生の彼女も当たり前に来ていたんだろう。



二人でいった、アスレチックの途中、


『前、こんなのあったかな?』


その言葉に、きっと彼女とも来たんだと、その存在を思った。


だから当然、


彼女と寝ていてもおかしくない事で、


出来る可能性もそれだけあった。


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