この恋を忘れずにはいられないんだろう
彼の気持ちが嘘じゃなかった。
そう思える欠片をいくつも探してしまっているだけかもしれない。
だけど、
手紙に書かれた差出人の住所は、間違いなく彼の実家の住所。
別れた後であたしの手紙を読んでこの手紙を書いてくれたんなら、
書いてくれたのは、きっと家に着いて、あたしとの電話を切った後。
手紙の最後には、
“何かあったら連絡くれてもいいよ。透子の大変な時は力になる。”
そう書いてあった。