最恐ドクターの手懐けかた





実際、艶と遠藤先生の二人組は、それはもうお星様のように眩かった。

毒々しくて目に悪かった。

思わずほくそ笑んだ私の耳に、衝撃的言葉が飛び込んできたのだ。





「てめぇは俺のこと、道具だと思ってんだろ?

俺を作ったのも、ビジネスのためだろ!?

あの子じゃなくて……俺が死ねば良かったのに」





……え?

どういうこと?




ぽかーんとする私を前に、艶は悲しげに遠藤先生を見つめている。

いつもしかめっ面の艶が、こんな顔をするなんて……

そして、ぽつりと呟いた。




「俺は父親として、琥太郎を道具だと思ったことは一度もない」





……え?




呆気に取られたのは一瞬で、



「ちっ、父親ぁぁあ!?」



隣に隠れていた優奈ちゃんが、とうとう大声を出してしまった。


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