最恐ドクターの手懐けかた





「どうされたんですか?」




まさしく目が点だ。

点になった目のまま、遠藤先生を見つめている私は、ようやく悟った。

あー、遠藤先生の服のセンスは普通なんだ。

今までは漢マンの衣装を着ていたから、あんなにありえない服装だったんだ。

心底ホッとした。

もう、周りからのあの嘲笑いの視線を感じなくてもいいなんて思うと。





「どうされたって、メシ行かねぇのか、メシ!!」




遠藤先生は荒ぶっている。




「てめぇ、一時間も待たせやがって!」


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