最恐ドクターの手懐けかた
「お前が頼むなら、やってやる」
低い声が聞こえ、思わず飛び上がる。
心臓だって飛び上がりそうだった。
振り向くと、腕を組んでダルそうにこっちを見ている遠藤先生と再び視線が合った。
「……え?」
彼はぽかーんとしている私に、イライラしながら告げる。
「だから、お前のために弾いてやるって言ってんだ」
そう言い残した彼は、白衣のポケットに手を突っ込み、東さんたちのもとへと歩いていく。
そのままドヤ顔で言い放った。
「今から俺がコンサートを開いてやる。
すぐに人を集めろ」