最恐ドクターの手懐けかた
「もう無理すんじゃねぇよ。
元気だって思っても、お前は妊婦だから」
その言葉に、素直に頷いてしまう。
「患者の心配するなら、自分の心配しろよ」
それは言いすぎだ。
「じゃねぇと、俺が心配で死にそうだ」
その超ヘタレな言葉に笑ってしまった。
だけど、遠藤先生の気持ちだって分かる気がした。
小さい頃の悲しい経験があるから、産婦人科医になった。
あの経験があるから、人一倍妊娠には敏感なのかもしれない。