最恐ドクターの手懐けかた
素早く麻酔を打ち、ソフトカップを準備する。
そして、するすると生まれてきた赤ちゃんは……
オギャア……
弱々しくも立派な泣き声をあげた。
ホッとすると同時に、涙が溢れてくる。
何度経験しても感動する。
こんなに小さく弱い赤ちゃんだけど、辛い陣痛を耐え抜いて元気に生まれてきたのだということに。
赤ちゃんの羊水をタオルで拭き、森田さんに見せてあげる。
「おめでとうございます。
元気な女の子ですよ」
初めて聴く漢マンの壮大なバラードが、分娩室に鳴り響いていた。