最恐ドクターの手懐けかた
難しい顔の私に、にこにこ笑顔の優奈ちゃんが詰め寄る。
「冴木さん、遠藤先生と付き合ってるんでしょ?」
その言葉に、口に含んだ水を吹き出しそうになった。
そして、慌てて弁明する。
「だから!私が弱みを握っているだけだよ!!」
「弱みって何ですか?」
「言ったら弱みじゃなくなるから!!
それに、遠藤先生なんてごめんだよ。
あの人が土下座して、今までの大激怒を全て謝って、冴木様美人ですって言っても嫌!!」
私の言葉に被さって、
「誰が美人か、馬鹿野郎」
低く唸るような声が聞こえた。