合言葉は、“ヘヘヘ ムフフ”

「ナオちゃん、俺・・ある日突然魔法が使えるようになったんだ。

“自分の痛み・病を相手に移せる”っていう・・変な魔法なんだけど。

ウソみたいな話だよね。
でも本当なんだ。

その証拠に、
魔法使いが俺の他にもいてね・・・。

ほら、前にナオちゃんが読んでた雑誌に載ってた“魔女”。

あれ・・・ホームレスのお爺さんだったんだよ。

・・・笑っちゃうよね。

魔女なんかじゃなくて、ただの・・髪をボサボサに伸ばしていたお爺さんだったんだから。


それから・・他にも・・・
魔法を使って、悪い事考える人もいてさ・・・。

俺が尊敬していた高校の時の担任だったんだ。

でも大丈夫・・。
もう・・やっつけたから・・・。

さっき話したホームレスのお爺さんが、命と引き替えに俺達を守ってくれたんだ。」