孤独なわたしに
それは!
ポケットを探してもドットのメモ帳
は見つからない。
『見てはいけないものを、
見てしまったようだ』
ふふっと笑みを零す三瓶さんが
怖い。
「すみません。
拾ってくださったんですね、
ありがとうございます」
受け取ろうと手を伸ばすが、
ひょいと手を高く上げて
『死にたいの?』
と聞いてきた。
「何をおっしゃるんですか。
これは業務の引き継ぎ書ですよ。
私もいい歳なので、いつお嫁に
いくかもしれないでしょう?」