孤独なわたしに
結局、現金な私はこの高級マンション
の前に来ている。
「あの、服の替えとか買ってきたい
んですが…」
ここに来る前、何度も家に寄って
欲しいと要求したにも関わらず、
却下された。
『だから、必要ないから』
いくら、死にたい女とはいえども、
服ぐらいは着替えたいぞ!
『買ってる、服とか必要なもの』
はぁ?
「サイズって?」
『会社の制服作るときの採寸見た。
あれから大体のサイズを選んだ』