すれ違い
「あ、ありがとう」
「いや、いいけど。俺はあいつらが罪犯さないようにしただけだから。助けられたなんて勘違いするなよな」
「しませんーっだ」
「ホントに可愛いげないな。ね?愛依ちゃん」
ウインクして愛依に同意を求めるきみ。
「愛依に聞かないでよ」
私はムッとする。
愛依は否定も肯定もしなかったけど、一言、
「で、記入しなきゃいけないプリントっていうの書きに戻ろう、日愛」
とだけ言ってきた。
"否定してよー"
と、内心ため息つきつつ、
「そーだね」
と返す。すると、
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