【短編】チョコレートは恋の味
「あ~、千宙に手伝ってもらったから。」


付け足すように、そう言うと。


「ああ、納得。波奈にはできるわけないか。」


「じゃあ、味も大丈夫だね。」


「最初からそう言ってよ、波奈がキャラ変したのかと思ったじゃん。」


皆、ひどくない?


本当にその通りだから、余計に悔しい・・・。


朝の時間は、友チョコを配って、終了した。


・・・羽柴が声をかけてこなかった。


「俺が一番最初ねー」


て、言うのかと思った。


チョコ、いらないのかな?


朝から、緊張してたから損した気分。


ドキドキ返せっ。


・・・・あれ。


私、何に緊張してたんだろう。


・・・・まさか、ね。


* * *


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