フェイス
「もちろんよ。だって葉月がこんなことになった原因でしょ?」


お母さんが険しい顔でそう言った。


「なんでそんな勝手なことするの!?」


肌が元に戻れば、またフェイスを付けられるハズだったのに!


「だって、おかしいでしょ?」


お母さんはそっぽを向いてそう言った。


おかしい?


あたしが、あのフェイスを使って綺麗になることがおかしいんだろうか。


なんで?


だって、葉月はこんなにもブスなんだよ!?


入院中だって、ここまで来てくれた友達は彩羽と山田君の2人だけだった。
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