色眼鏡
☆☆☆

翌日になっても、あたしは相変わらずシカトを続けられていた。


昨日までは申し訳なさそうな顔を見せていた美穂も、今日は堂々と無視してくる。


みんなの本心から聞こえて来るのは、あたしを見下し馬鹿にするものばかりだった。


誰も、罪悪感なんて抱いていない。


その現実にあたしは眼鏡を外した。


途端に声は聞こえなくなる。


代わりに聞こえて来たのはみんなの楽しそうな笑い声だった。


美羽がわざとらしく笑っているのがバレバレだった。


わかっていることなのに、あたしの胸はズキズキと痛む。


気にしなければいいことだけど、それができれば誰も傷つくことはないんだ。
< 134 / 258 >

この作品をシェア

pagetop