色眼鏡
☆☆☆
『まじ、つまんないんだけど』
『どっちだよ、はっきりしろよ』
確かに聞こえた美穂の声。
走って階段を駆け下りながら心臓がバクバクと早くなっていく。
美穂がそんなこと言うワケない。
そう思うのに、確かに聞いたんだ。
慌てて駆け下りていたせいで、上がって来る生徒と肩がぶつかってしまった。
「里菜? どうしたの?」
それはクラスメートの石原佳奈(イシハラ カナ)で、焦っているあたしを見て驚いている。
「あ……佳奈……」
「鞄持って、帰るの?」
「う、うん。体調、よくなくて……」
『まじ、つまんないんだけど』
『どっちだよ、はっきりしろよ』
確かに聞こえた美穂の声。
走って階段を駆け下りながら心臓がバクバクと早くなっていく。
美穂がそんなこと言うワケない。
そう思うのに、確かに聞いたんだ。
慌てて駆け下りていたせいで、上がって来る生徒と肩がぶつかってしまった。
「里菜? どうしたの?」
それはクラスメートの石原佳奈(イシハラ カナ)で、焦っているあたしを見て驚いている。
「あ……佳奈……」
「鞄持って、帰るの?」
「う、うん。体調、よくなくて……」