加工アプリ
そう呟き、コンクリートの地面を見つめた。


2人を見ていると、自分がなにをしたいのかわからなくなってくる。


このままでいいのかとか、心配にもなる。


「まだ高校入学したばかりなんだから、そんなに焦らなくていいじゃん」


焦っている気持ちを見透かした四葉がそう声をかけてきた。


「あたしたちはたまたま早い段階で、やりたいことを見つけただけ。でも、ほとんどの子が進学とか就職とか考えてないでしょ」


四葉の言葉にあたしは窓から教室の中を見つめた。


賑やかな教室内。


調子に乗って騒いでいる男子たち。


机の上にメーク道具を広げて、一生懸命可愛くなろうとしている女子たち。
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