加工アプリ
あたしはうつむき自分の拳を見つめた。


大丈夫大丈夫。


見た目は負けているかもしれないけれど、心はあたしの方がずっと綺麗なはずだ。


あの2人に勝っている部分はあたしにも絶対にある。


「雅もそろそろ気が付くんじゃない? 自分が利用されてただけだってこと」


「気が付いてもいいじゃん。あたしたちもう博正と仲良いし」


「そっか。そうだよねぇ」


「今度モデルの子と合コンなんだけど、一緒に来る?」


「行く行く!」


2人の声がだんだん遠ざかって行き、次の授業開始を知らせるチャイムが聞こえて来たのだった。
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