加工アプリ
目がいつもの倍は大きくなっているし、唇はプルンプルンだ。


まるで魔法にかけられたようで、心がフワフワしている。


「ささっ、お嬢様。トイレの外へ出て皆の衆の反応を見てみましょう」


楠葉が冗談めかしてそう言い、トイレのドアを開けてくれた。


さっきまでと何も変わらない学校風景なのに、心臓がドキドキしている。


トイレから一歩足を踏み出すと、クラスメートが声をかけてきた。


「どうしたの雅! めっちゃ可愛いじゃん!」


「そ、そう?」


「可愛い~! メークめっちゃ似合うね!」


「あ、ありがとう」


次々と声をかけられて頬が上気してくる。
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