加工アプリ
「それなら聞いてよ」


あたしは桜井君を睨み付け、昨日の出来事を細かく説明した。


説明している間に怒りで体が震え、呼吸が荒くなってくる。


さすがに驚いたのか桜井君は絶句してしまっている。


「だから、あたしは博正の足を無くす。文句ある?」


「そんなのは言い訳にならない」


桜井君が暗い声でそう言った。


さっきまでの迫力は失われている。


あたし1人が悪いワケじゃないとわかったからだろう。


「人の人生を狂わせるためのアプリじゃない」


「あたしはあいつらに人生を狂わされたのに?」
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