加工アプリ
終わり
~大翔サイド~

大好きな女が死んだ。


本当に好きだった。


目立つ2人に挟まれて、いつも少し委縮したように笑っていた彼女。


彼女の役に立てればと思ってやったことが、彼女の人生を狂わせてしまった。


どうして止める事ができなかったんだろう。


俺は、最低だ……。


「四葉、今日も読者モデルの仕事?」


「そうだよ。もうダイエット大変」


彼女が死に、アプリの所有者が消えたことですべては元通りになっていた。


太った2人も、カッコよくなりすぎた隣のクラスの男子生徒も、全部元通りだ。


俺も、彼女が死んだ後すぐに自分のアプリを消去した。
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