沈黙する記憶
どうやらラブホテルみたいだ。


克矢には付き合って半年になる年下の彼女がいるから、なにもおかしいことじゃない。


「あの辺のホテルで日付を入れるポイントカードなんて少ないんじゃないか?」


裕斗がそう聞くと、克哉は首を傾げた。


「さぁ? 俺そんなに詳しくねぇんだよな」
「ラブホテルでこうやって日付を書くってことは、店員を呼び出して支払をするわけだろ? 普通そういうのちょっと気まずいよな。だから支払もポイントも室内で誰にも会わずにできるシステムが多くなってるんだよ」


裕斗がスラスラと説明する。
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